1.反響がなければ案内もない
なぜ不動産が売れるかといえば買う人がいるからです。
買う人から反響がないとすれば当然に売れません。売る為にはある程度確立した方法がありますし、多くの不動産屋がそのノウハウについて語っています。
ですが、突然まぐれで売れる事もありますし、自身たっぷりで査定した金額で全く反響がないという事もあります。
いずれにせよ、反響がなければ現地への案内も当然ないわけでいよいよ売れない物件化してしまう事は言うまでもありません。そのような状況において売主としてはどのような対策が取れるのでしょうか?
まず、いまあなたのマンションを売却中であるならば、現状を把握してみる事にしましょう。
1-1.反響が多いのは売り出してから約2週間
不動産の売却をスタートしてから反響がもっとも多いのは売り出しから2週間の期間です。
まず、売却のスタートとはどこからでしょうか?
不動産屋に売却の媒介依頼をし、調査もある程度済み、第三者に販売できる状態になる事です。
マンションの場合だと、媒介を依頼した不動産業者のHP、ポータルサイト、紙広告に掲載される時点と考えていいでしょう。
この時点から2週間の間が一番反響を多く獲得できる期間といえます。特に、『いますぐ客』からの反響が見込める為、成約率も高いのがこの時期です。
それまで、売却不動産の近隣や、似たような条件で契約を見送っている人が新着情報をくまなくチェックすると考えるとそうような層への訴求がキーだったりします。
もし、現在不動産売却が長期化している場合は売り出しはじめの2週間、ちゃんと反響があったのかを振り返ってみましょう。
1-2.そもそも不動産屋が販売活動をしているか調べる
不動産業者があなたの不動産を販売する為に活動しているのか調べてみましょう。
ネット広告は更新しているのか、紙媒体には載っているか、を確認してみましょう。もし、販売期間が3ヶ月を過ぎている場合、不動産業者のテンションも下がっている可能性があります。
1-3.もし可能なら現地見学会(オープンハウス)をやろう
もし、あなたがマンション売却を依頼しているが反響がない場合、室内が空室であれば現地見学会をしてみるもの有効です。
マンション管理組合がオープンハウスはダメとか自宅の売却を知られたくない限りはやりましょう。
ネットで取りこぼした購入候補者を獲得する為です。近隣に住んでいる人に対して今一度、自宅が売りに出ていることをアピールします。
1-4.もしマンションの売却の場合は紙チラシを工夫する。
けっこう忘れがちなのが紙チラシです。マンションの売却の場合は特にやった方がいいです。
ネットが受動的な広告手段だとすれば、紙チラシは能動的なものです。
あなたが依頼した不動産業者が紙チラシをまいてくれるか確認してみましょう。しかし、ただ紙チラシをまくだけだとそこまでの反響が臨めないのと費用が掛かるので不動産業者も嫌がるかもしれません。(最近はポスティングしない会社、本当に増えました。)
ですので、ピンポイントで封筒に入れて撒いてもらいましょう。これが結構効果的で、ただの裸のチラシは捨てられる可能性があるからです。また、紙チラシは迷惑だというイメージもあります。
ですのでもし、あなたが嫌でなければ同マンション内に封筒に入れたチラシを投函してもらうようにしましょう。(連続してやるのはクレームになるのでダメです。)
2.売却がスタートしてからけっこう時間が経っている
反響を増やす方法について述べてきましたが、それでも反響がない、そんな場合はどうすればいいのでしょうか?
以下、売主が出来る3つの改善方法です。
2-1.価格は適正なのか調べる
一番よくある反響がない理由は『価格が間違っている』状態です。
価格については、今まで不動産屋でなければよくわからないという状況でした。ですから不動産屋に査定依頼をして、売却を委任するわけです。
しかしながら、今は自身である程度 価格を調べる事が出来るようになってきました。
関連記事:不動産自動査定サイト|自分で不動産価格を調べられるおすすめサイト15選 こちらの記事ではあなたが自分で自宅の価格を調べられるサービスについて書いてあります。もし現在、不動産の売却を依頼しているが反響がない場合は一度ここで自宅の価格を調べてみる事をおススメします。不動産屋に会わなくても大丈夫なサービスなのである程度安心して使えるのがポイントです。
もし、あまりにも高いなという場合では価格を下げる方法が得策です。もし1章で述べた不動産業者の販売活動に問題がないとすると原因は物件だと疑うべきです。
2-2.近隣にどんな物件が販売中なのか調べる
もし、同マンション内に売出があった場合、その部屋に反響を持っていかれている可能性があります。
1週間に一度ほど、ポータルサイト等で近隣の売出を調べるようにしましょう。もし仮に自宅よりも安くいい条件で売り出されている部屋があればそちらのほうが早く売れますし、同じような条件であればその部屋も売出して早期に売れていなければ長期化する可能性があります。
2-3.不動産屋を変えてみる
不動産屋を変えてみるというのも手ですが、2-1.で述べたように価格に対する理解がないとあまり効果がないです。
販売する時期と不動産屋を変えて 適正な価格で出すといままでの時点で『いますぐ客』になっていなかった層からの反響が見込めるので販売を急いでいない場合はいったん売出を控えてみるというのも検討に入れてもいいでしょう。
しかし、とくに対策もなく複数社に一般媒介で出しまくるのはやめましょう。
関連記事:不動産媒介契約|どれがおすすめなの論争を考えてみよう 媒介契約はその物件の特性や状況によって選択するべきです。
むやみやたらに広告の窓口を増やせば売れるというわけではないので注意が必要です。
まとめ
- マンションの売却をしているが反響がない場合、販売活動が間違っていないか確認しよう
- 販売活動が間違っていなければ、物件が原因なのか価格が原因なのか疑おう
- 販売を委任している不動産屋を替える前に物件の状況とどの販売方法が一番いいのか調べよう
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