不動産屋に早いモノ勝ちと言われたけど信じていいの?不動産屋の本音

不動産を探されてい方はもしかするとリアルタイムで不動産屋から『この物件 早いモノ勝ちですよ』と言われているかもしれません。

さて、不動産屋がいう早いモノ勝ちとは本当なのでしょうか?

早いモノ勝ちが嘘の場合を考える

私自身はお客様に対して『早いモノ勝ちですよ』と言った経験は一度もありません。上司の中には『早いモノ勝ちですよ』と言ってる人もいれば言わない人もいました。さて、この早いモノ勝ちですよとは一体何なのでしょうか?

お客さんから『この物件どうですかね。』と聞かれる

むしろお客さんから『この物件どうですかね?』と聞かれるケースがあります。そこで反射的に『ええ、早いモノ勝ちですよ!』という流れになるものと思われます。ここで考えるべきは本当に早いモノ勝ちかどうなのかですが、事実であるケース、嘘であるケース、よくわからないというケースの3つに大別して考えてみる事にします。

本当に早いモノ勝ちであるケース

相場より少し安く、モノが悪くない場合は文字通り早いモノ勝ち状態となります。殊、住宅選びの場面においてはその取引の1回性により(つまり、家という商品はその人生で売ったり買ったりをそれほど繰り返さない)なかなか判断が付きにくい故、お客さんからの『この物件どうですか』に象徴されるように【買いなのか?】【否か?】の意見を求められる事が少なくありません。

このようなケースにおいては営業マンが『早いモノ勝ちですよ』と言おうが言うまいが早期成約が予想されます。どう考えても安いが特に目立つマイナスポイント等なければ本当の早いモノ勝ちとなりますのでその判断が出来るかどうかがポイントになります。

※ただ、現場で営業マンから『この物件、早いモノ勝ちです』と言われて『そうですね!』となるケースはそれほど多いわけではなく、お客さんから『この物件どうですかね?』という質問に対しての『早いモノ勝ちです』という返答以外に『早いモノ勝ちです』が事実として機能する場面は多くないです。

早いモノ勝ちではないケース・よくわからないケース

端的に言えば、不動産価格のその根拠は多くの場合相対的に決定されますので、よくよく調べれば競合する物件なのかそうでないのかはある程度の判断が付くものです。しかし、競合するにせよ、しないにせよAさんが〇〇学区で探しています。予算は〇〇円です。というような場合を想定しますと

その人同様、〇〇学区で探している人が存在し得ますし、予算がほとんど同じというケースもあるのです。しかし、広く見れば存在しないかもしれませんので本音としてはよくわからないというのが正しいと言えます。

ただ、その〇〇学区・予算〇〇円のお客さんがその物件を買い逃せば、しばらくはその条件に沿う売り物が出てこない場合は『早いモノ勝ちですよ』と言ってその物件での成約を目指すのは営業マン目線からすると至極当然かもしれません。

時に不動産営業マンはお客さんの背中を押さなければなりませんのでこのように大局的に早いモノ勝ちではないけどあなたの条件に合っており、同じような条件で探している人もいる可能性がある故、早いモノ勝ちと思料されるというのが事実なのだと思います。

※余談ですが、条件があまりにも狭く、例えば小学生の子供がいる家庭で学区限定・予算限定で探しまくるも気付いたら子供は卒業というご家庭もありますので、あまりにもひどい物件だという場合を除いては『早いモノ勝ち』とかそれに似た言葉を信じてエイヤしてみるものいいとは思います。




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