私の仕事は転勤などとは無縁ですが、
転勤のある職に就いていらっしゃる方も多いでしょう。
不動産購入しない理由が『転勤があるから』という方もいらっしゃいます。確かに転勤の心配があるのに家を買おうかなという考えに至らない事も理解できますし、実際に転勤が理由で売却といったケースもございます。買って2.3年で残債があまり減っていない場合ですと思うように売れてくれない場合もございます。
また、私のお客さんで購入後すぐに転勤になってしまうという方もいらっしゃいました。その際は御兄弟様が部屋を借りるという事で落ち着きましたけれどもけっこうある話なんですね。『いきなり転勤になっちゃったんですけど・・・・どうすればいいんですかね?』 こればっかりは仕方がない話なんですけれども やはり相場というものがある以上、妙な高値で売り切るのは物件にもよりますがなかなか難しいですね。よく言ってるのですが、購入時に高いか安いか から情報収集しましょうといっているのも 『いつ売る事になるかわからない』からです。ご家族がいらっしゃる方でしたら余計 心配事も多い事でしょう。
今日はそんな『購入後に転勤になってしまった』場合についてのお話です。
転勤時、持家をどうするのか
「転勤しても住宅を購入してよかった」が77.8%
不動産情報サービスのアットホーム(株)は5月31日、「住宅購入と転勤の関係」調査結果を発表した。調査対象は、住宅購入後に転勤を命じられた20~60歳代の既婚サラリーマン男性(現在転勤先で生活中)598人(単身赴任者43.3%、非単身赴任者56.7%)。調査期間は4月28~30日。
「転勤しても住宅を購入してよかったか?」の質問では、「住宅を購入してよかった」が77.8%となった。なお単身赴任者と非単身赴任者では、単身赴任者の方が「よかった」の回答が多く、88.8%となった。
非単身赴任者に、転勤前に購入した住宅を現在どうしているか聞いたところ、「売却」が37.5%、「賃貸物件にしている」が26.8%、「家族や親せきが住んでる」が23.3%、「空き家にしている」が10.6%となった。なお、「売却」した人のうち、44.1%は「転勤終了後また住宅購入をしたい」と考えていることもわかった。
住宅購入から転勤を命じられるまでの期間については、「2年以上3年未満」がもっとも多く、「3年未満」の合計で4割以上となった。なお、平均は5年4ヵ月。住宅購入が転勤の一因になったと思うかについては、「なったと思う」が28.4%。3年未満という短期間で転勤した人に限れば65.1%にものぼった。
また、転勤が及ぼす夫婦仲への影響に関する質問では、「単身赴任をして良くなった」が34.0% 「家族一緒に赴任して良くなった」が46.4%となっている。
(以上 R.Eポート記事より)
やはり転勤になると売却するという方の割合が若干多いですね。住宅購入してよかったか否かについては77.8%ですね。何が良かったのか詳細は分かりませんが、良かったと思う他ないという部分もあるかも知れません。
気になる、転勤になって夫婦仲が良くなったかどうかについては多くの人が夫婦仲が良くなったと答えてますね。私も単身赴任ではありませんが、会社に住みついて働いていたので一時期 家族と一緒に暮らしていない時期がありました。ですが、会社員時代より夫婦仲が良くなったと思います。実際に離れてみると家族のありがたみを冗談抜きでなく感じるのと・・・一人だと何より寂しいですね。24時間仕事が出来るわけでもないし、家族と一緒に話すという事がいか程 人生のメリハリになっていたのか改めて実感したのでありました。
そもそも購入時から売る時の事を想定する方がいい
転勤がいい側面だけではないと思いますが、おそらく実感として当事者が感じている事は転勤に対する想像と違うものなのかもしれません。たまにTV等で単身赴任のお父さんに密着している番組等を見かけます。
実際に転勤となり売却となった際にキツイ事として、、、、
- ・残債が減ってない状態で売却依頼する。
- ・なにかと転勤で忙しいので売却事態が面倒になり早く売れてほしいので安く売ってしまう。
ではないでしょうか。
購入時に将来何があるか分からないという事を想定してしまうと何も買えなくなりますが、販売価格が高いのか、5年、10年後、どれくらい価値が目減りして、市場はどれくらいで評価するのか、留意して物件を探して頂く方がいいと思います。例えば、木造なんて20年で評価する業者も多いのですが、その判断基準でいざ売却の際に査定依頼をかけると査定額にびっくりする事もあります。
なかなかどうして自分で思った金額と市場の判断は乖離しがちなので、変に高い買い物をしないように購入後もぼちぼちポータル等閲覧してみるといいでしょう。